ヨガと自律神経ー家族システム理論・共有する神経系
こんにちは!神経系について書きたいことがいっぱいあり、何から書こうか迷いましたが、今回は家族システム理論について少し書いていきたいと思います。
家族システム理論という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは臨床心理学の言葉で、家族を1つのまとまりのある生命系、システムと捉える考え方です。この家族システム理論を用いて、家族療法という心理療法もあります。
家族は相互に影響を与えあっている人間で構成されている1つのまとまりと考えます。家族システムが機能不全に陥っている状態では、その影響を最も受けた家族メンバーが家族全体の病理を反映し、症状や不適応行動を示すと考えます。(臨床心理学用語辞典より)
この家族システムの考え方では、家族の中に問題を抱えるメンバーがいた際、その個人の問題として捉えるのではなく、家族全員の相互作用により、その問題解決能力を見つけていきます。
少しわかりやすく例を出すと、お子様が問題行動を起こした時、それはお子様の問題だけではなく、家族全体で抱える何かの影響を強く受けた、もしくは家族の抑圧された感情を代弁しているなどして、その子が代表して表現していると考えます。その子だけを見るのではなく、家族全体を癒していくことが大切で効果的なのです。鬱や不登校、統合失調症などに家族療法は使われるそうですよ。
以前、「ヨガ自律神経・ポリヴェーガル理論②」
https://note.com/azul_i_earth/n/ndc4de1999bef
で耐性の窓の話もしましたが、こういった神経システムや、ストレスに対しての柔軟性なども家族で共有しているのです。
さらには、家族で共有している神経システムは、生きていて一緒に住んでいる家族だけだはなく、世代を超えて受け継がれているのです。
亡くなられた方や、離れて暮らす親族など、代々受け継がれています。
家族全体、家系全体でストレスに対して柔軟に対処できる神経系、つまり腹側迷走神経系が発達していると、その環境で育った子も柔軟にストレスを対処しやすく、人ともその子らしく繋がっていけます。
ですが、ご先祖様やご両親が強いストレスを受け、その中でもがき、未だその傷が癒された状態でない場合、狭い耐性の窓やストレスへの反応の仕方、恐怖を感じるセンサーの過敏さが子孫に共有されることがあるのです。
先代が抱えた傷やストレスの蓄積は、解消されないまま、子孫に引き継がれてしまうのです。それは目に見えず、気付こうにも、子孫には記憶にないのでなかなかその傷には気付けず、なぜ私は何だか苦しいのだろ?なぜいつもストレスを抱えてしまうのだろう?と個人の問題と捉えると出口がなかなか見つからなくなってしまいます。
また、小児期に、親が自分の痛みに混乱していたり、感情を抑圧していると、その痛みの原因が自分にあると無意識に責めていたり、親と自分の感情の区別がつかず苦しくなっていたり、抑圧された感情をその子が代弁して表現し、問題児と扱われることがあるそうです。これらも、本来、その子の痛みではありませんが、神経系上、その子の痛みと区別がつかなくなっています。
もちろん、個人が抱えているカルマ、生まれる前に乗り越えることとして課してきたものもあると思います。(それを含め、世代間トラウマが存在しているのかもと思っていますが、、世代間に関わらず全て。。)
臨床心理士であり、ヨガインストラクターとして、ポリヴェーガル理論をヨガに応用しているアリエル先生が仰っていて、印象的だったお話があります。
あるご両親が、うちの子は問題児なんだと、クリニックに連れてきたそうです。
で、お父さんもお母さんも、この子はこういうところがあって、こうやって言っても全然ダメで、、、と。
すると、言われていた男の子が、「じゃあお父さんはどうなの?お母さんはどうなの?」と目の前で言い返したそうです。
すると、お父さんもお母さんもその時、自分を見つめ、「お父さんにもそういうところがあるかも。」「お母さんにもそういうところがあるかも」と自分にもお子さんと同じ行動をしていることがあると認めたそうで、その時、1番の癒しが起こったと先生はお話しされていました。これは親が自分にも責任があるとすすんで認めた瞬間セラピーが起こったと先生は感じたそうです。ご両親が自分の傷に気付き、積極的に癒そうとすると、事態がかなり変わることを可能にするそうです。
でもこれって結構難しく、勇気のいることのように私は感じています。
なぜなら、お子様のことでお悩みのご両親にとっても1番の願いはお子様の幸福です。その時に自分の傷に気付いていくのはとても勇気が必要なことだと思います。自分を自分が責めるような辛い感覚になる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、私たちの神経系は納豆の糸のように、それぞれと絡み合っていて、特に家系の中では、その納豆の糸はよく練られ強く絡み合っています。あなたのその痛みさえも、何かしらから引き継がれているのかもしれません。
命の繋がりを感じるヨガでは、意識をご先祖様にまで広げていくのは、たくさんある家系の納豆の糸の中で辛い糸に気付き、ほどき、心地の良いものに変えていくためです。それは不思議なのですが、先代も自分も同時に癒されていくのです。
この「傷」と言われるものには何も悪いものなんてないのだと私は思います。何かしらの形で表面に出てきたのなら、勇気を持って認めて、癒してあげると、そこには温かいものが待っています。
私は、自分の傷に向き合うのが辛い、もしくは怖い時、大きな幸せを考えるととても勇気が湧いてきます。それは未来の子供達の幸せであったり、地球のことや、現在だとクライアントさんの幸福のことなど。自分の小さなエゴの世界では限界があります。そうやって自分よりも大きな幸せを目指して取り組んでみると、世界が広がっていきます。
ある意味「未知への旅」なのです。unknownにどれだけ恐れなく飛び込めるかなのです。
思考には恒常性というものがあり、現状に留まろうという習性があります。そこを飛び越えるには勇気が多少必要です。
家族の癒しのために、まずは自分を癒す。
とても大切なことだなと思います。
以前書いたホ・オポノポノの記事もそんなようなことです。
自分を癒すことで、その癒しの恩恵は必ず下の世代に良い影響を与えます。
こういった癒しを是非経験していただけたら嬉しいです。
「命の繋がりを感じるヨガ」はトラウマを扱うことにフォーカスを置いているというよりも、安心安全を感じる中で、先代と繋がることで起こる癒しにフォーカスを置いています。
もちろんヨガでも良いですし、こういうこと扱うクラニオセイクラルセラピーやロルフィングの信頼できるセラピストさんにお世話になるのも良いかと思います。
また書きます。
続く
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